安永年間創業 かな半

5年前に「とちぎ江戸料理」 がスタートして以来、常に注目を 集めてきた店である。若女将の志 鳥泰子さんは、染飯や鳥の濃漿汁 といった定番の江戸料理から、江 戸の調味料煎り酒で食べる刺身や、 昔から食べられてきたモロ(モウ カザメ)を使った料理など、創作 も交えながら栃木市ならではの江 戸料理を再現し、華やかな膳に仕 立て上げた。今では観光でこの店 を訪れるほとんどの人が注文する 看板である。
そして今、また新たな名物が生 まれようとしている。料理研究家 や学芸員の協力のもと、志鳥家に 残る献立記録からの再現を試みて いるのだ。舟運で栄えた街の歴史 を物語るように江戸期のかな半で は、船積問屋や麻商人、刀屋など の会合が何度も開かれている。旦 那衆はどんなご馳走を食べていた のだろう。献立の解読は七十頁に も及び、終わったばかりだという。 古文書から蘇る小江戸のもてなしの姿──完成が待ち遠しい。

江戸御膳
1,870円(税込)
※2日前までに要予約。
2名〜 染飯、鳥の濃漿汁、モロのにら玉甘酢 あんかけ、刺身煎り酒など。

Kanahan

Kanahan is a ryokan (a traditional Japanese inn) started in 1775. The lunch menu “Edo Gozen”, which is only available upon reservation, is very popular among travelers. The menu consists of Edo period cuisine based on Edo period cookbooks and local dishes. Today, the owner and chef Mrs. Shitori is creating new dishes by referencing Edo period documents that she owns.